【オーディブル感想文】杉村三郎シリーズ第三弾『ペテロの葬列』上・下(宮部みゆき著)

読書感想文

最近、オーディブルで小説を聞くのが好きです。

シリーズものがおもしろくて、第三弾を聞きました!

感想を書きます。ネタバレに、ご注意ください!

ストーリー

上巻
「待ち受ける驚愕の展開。ドラマ化もされた話題作、待望の文庫化 杉村三郎が巻き込まれたバスジャック事件。実は、それが本当の謎の始まりだった――。『誰か』『名もなき毒』に続くシリーズ第三弾。」

下巻
「杉村三郎らバスジャック事件の被害者に届いた「慰謝料」。送り主は?金の出所は?老人の正体は?謎を追う三郎が行き着いたのは、かつて膨大な被害者を生んだ、ある事件だった。待ち受けるのは読む者すべてが目を疑う驚愕の結末。人間とは、かくも不可思議なものなのか―。これぞ宮部みゆきの真骨頂。」

(オーディブルのあらすじ・解説から引用)

感想

・ストーリー構成が秀逸!

上下巻のロングストーリーですが、事件や謎が絡み合い、飽きがこず、どんどん聞き進められました!
具体的には、バスジャック事件の話から、犯人の過去を調べる段階で、詐欺商法の犯罪が明るみになり、また、他方で、別の詐欺事件がサブとして書かれていたり、いろいろ事件や問題が起こってくるものの、全体として、統一感があり、理解しやすかったです。著者が設定したテーマにブレがないからだと思います。
タイトルについてなのですが、裏切り者を示す「ペテロ」という言葉や、「葬列」というワーディングが、ストーリーとしっかりマッチしており、すてきなタイトルだと思います。

また、本作では、指輪物語の話がたまに引用されていますが、ところどころで、ストーリーと絡めて印象に残りました。

・キャラ立ちがよいキャラ多し!

シリーズ三作目なので、編集長のキャラがいつもどおりでない場面がでてきて、そのことが、彼女の過去におきた大変な出来事を予想させて、その出来事の重要性が十分に伝わりました。キャラ設定で、事件の程度のリアリティが引き出されていたといえ、こういう手法もあるのだな、と思いました。

個人的には、最後のほうで、妻の菜穂子が起こした行動、言葉にはショックを受けました。
えー、そんなラストなの??とびっくりしました。杉村さーん😢
ですが、思い返せば、本作では、杉村も今多家で窮屈な思いをしている、という描写が前作以上にたくさんあったし(伏線)、菜穂子の杉村に対する態度、言葉からなにか、前作と違った雰囲気を感じないでもなかったような気もします。
うーん、こういう伏線とわかるかわからないかぐらいのものが、たくさん散りばめられていたのではないかと思います。もし、聞き直したら、ここも、あそこも!と思える箇所があるかもしれません。

・次が気になる終わり方!

私は全く予想していなかったラストなのですが、杉村さんは新しいスタートにたちます。次作がすごく気になります。
これは、シリーズものの終わり方として、とても効果的なのではないでしょうか?!

この杉村三郎シリーズを聞くのも3作目、本作でキャラクターたちに愛着をもちはじめたので、3作品を怒涛のようにきいたみたいに、4作目を一気に聞くのももったいない気持ちになってしまいました。

そんなわけで、じっくり、ゆっくり、次回作を楽しみたいので、あえてちょっと時間を置こうかなぁと思います😃(好きなものを最後に食べるタイプかも…)

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