年が明けて、再上映となったインド映画の『RRR』を見てきました!
追々々RRR!!
すなわち4回目!!笑
4回目の映画感想文をつらつら書きます。
言葉遣い、キーワード
fiRe (ラーマ)とwateR(ビーム)の対比が至る所で見受けられました。
ポスターもそうなってます。
全編通して、よく音楽が流れ、歌詞を字幕で見るのですが、気になる表現をピックアップすると
・成文律と不文律
・炎と氷
・首と絞首台
いずれもストーリーと繋がりがあるし、そのシーンが思い浮かびます。
翻訳のうまさ
最初の方に、ラーマの首飾りをきっかけにラーマの恋人シータについて話す時、「ラーマ王子とシータ姫」というワーディングをしています。
物語の後半、クライマックスで、ビームは再び、「シータ姫は王子を待たない。自分が連れてくる」という趣旨のセリフがあります。
最初と最後に同じ王子と姫という言葉を使って、統一感出てて、いいなぁと思いました。
実は映像翻訳の学校に2年通っていたんですよね、だからこういう訳し方のうまさを見て気になってしまいました。
ストーリーのkeyword、銃弾の価値
全編を通して、冒頭、中盤、最後に1つの銃弾の価値はインド人の命より重い、という英国の思想が語られています。これが物語のキーになって伏線にもなっています。
長めの映画なのに、シンプルで分かりやすいのは、キーポイントが要所要所で示されているからなんだろう。
音楽の力が最大限に引き出されている!
まずは、ナートゥの躍動感が半端ない。加えて、弾けんばかりの笑顔がとても印象的だ。笑顔に何度きゅんとさせられたことか。
冒頭でラーマが1人で群衆に立ち向かう時のラーマのテーマミュージック(?)がとてもかっこいい。何かとんでもないことが起こりそうな、その前ぶりになりそうなイントロが、後のアクションシーンを盛り上げるのに一役買っていたと思う。
冒頭のシーンで、拐われた少女のマッリが歌う子守唄もところどころ出てくる。マッリを落ち着かせるために、ビームが歌うシーンもあって、それもまた、歌を使ったいいストーリー展開なのだと思う。
物語の後半、囚われたビームが公衆の面前で、鞭打たれながらも跪かず、懸命に耐えるシーンがある。その時、歌うビームの歌にも心打たれる。優しく、力強い声。ストーリーの中でラーマも言っていますが、ビームの歌で民衆の心が動いた、と。それは現実にもそういうことが起こるのだと思わせる、素晴らしいシーンだった。
要するに!
映画のテーマは正義か友情か?!で、ストーリーがシンプルで分かりやすい。
しかも、ストーリーの筋がしっかり脚本や構成で示されているので、混乱しない。
ベタなストーリー展開も却って安心に見られる。
長いけど、要所にド派手な痛快アクションや豪華な歌のシーンが繰り広げられ、エンターテインメント性がかなり高い。
何より、演者の笑顔がとにかく素敵✨
結論、おすすめです!!
そして、特にアクションが素晴らしいので、大画面で見てほしいです!!
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