【映画感想文】バスケットはお好きですか?『THE FIRST SLAM DUNK』

映画感想文

2023年盛夏、沖縄の地でバスケットボールW杯が盛り上がっています。
先週のフィンランド戦、昨日のベネズエラ戦もいずれも漫画のような逆転劇でしたね!
やっぱりバスケはおもしろい!
そんな中、映画スラムダンクがロングランの末、昨日終映を迎えました。
(2022年12月試合開始、2023年8月末試合終了)
宮城リョータの出身が沖縄の設定で、映画のシーンでも沖縄がちょこちょこ出てきてW杯とリンクしていて良い感じですね!

さてさて、一昨日、映画の見納めに行ってきました。
今回、2022年12月の試合開始にすぐみてから2度めの観劇です。今回はイベント付き上映だったので、イベントの感想も含め、感想文を書こうと思います。

映画感想 

【ストーリー】
高校バスケの全国大会の第一回戦。神奈川県代表として湘北は王者の秋田県代表の山王と戦う。湘北のスタメンは、赤木、三井、宮城、流川、桜木の最強メンバー。本作では、宮城リョータの過去(家族との関係、バスケへの想い)を主軸にストーリーが紡がれていき、同時並行で熱い試合が展開していく。
「諦めたらそこで、試合終了ですよ。」の安西先生の名言のとおり、諦めずに戦い続ける湘北。試合の結果はいかに・・・!?
そして、リョータの気持ちは母に伝わるのか?

【感想】
・前情報なし。でもそれで全然問題なし、かえってよかった!
原作の名言が、これでもか、のてんこ盛り!
・試合展開にハラハラドキドキ。

リョータの気持ちが画面から伝わってきた。リアルに切なくなった・・・。
・どきどきしてても平気なふり、というリョータのキャラの原点が垣間見られる見事なストーリー構成。さすがです、井上ワールド。

・声優さん変更でも問題なし!確かにちょっと慣れんかったけど・・・
試合の臨場感がすごい!IMAXでみたのが正解!!
音楽も絶妙なタイミングでかかる。バスケに合う音楽!!
音がないシーンも絶妙。その世界観に引き込まれたーーー。
・バスケシーンが圧巻!!タイトルどおり、みんな、SLAM DUNKしすぎ!!笑

イベント感想

今回は、イベント上映もついており、湘北高校スタメン5人の声優さんと井上雄彦監督のトークつきでした。(声優さんと監督、別個のセッションでした。)

初めて井上監督を拝見し、お話を聞けてとても良かった。
監督の漫画を作る原動力、映画を作る原動力、そこへの熱量に圧倒されました。スクリーン越しではありますが。。。
以下は、井上監督のお話で印象深かったこととや感想です。

漫画と映画、同じ根っこだけど、違う幹。漫画と同じものをなぞるように映画を作ることはおもしろくないと思った。人生は短いのだから。

・宮城リョータの家族の構想はいつから?という問いに対し、宮城に関しては、連載中にキャラクターと対話するような時間がなかったが、なんとなく、沖縄出身という案はあった。なお、宮城という姓は沖縄に多いらしい。
実際の人との付き合いと同じように、キャラクターとも時間をおいて対話をするように仲良くなっていく感じらしい。この観点が非常に興味深かった。まさに、生み出したキャラクターが生きているかのような取り扱いなのかな?

・漫画を描くとき、吹き出しの大きさや形、文字の大きさなどに違いをつけている。読者には、ページをめくったときに、驚いてほしい、楽しんでほしいから。
これと同じような気持ちで、映画を作っている。キャラクターの表情や人物同士の距離感、バスケシーンのドリブル描写にかかる秒数とか工夫した。映画の公開前に、どんな内容になるか全く伝えなかったのは、漫画をめくったときの驚きを映画でも表現したいと思っていたから。

映画は見てくれる人がいて完成するもの。どう伝わるのかを意識して、これをいつも念頭に置いて作品を作っていた。伝わったかどうかはわからないのだけど、色々な感想を映画を見た人から聞いて嬉しい。


作品は作品が観客に届いて完成するもの、という考え方があってこそ、非常に高いクオリティの作品ができたんだなぁと思う。
井上監督はエンタメ作成のプロフェッショナル、と強く認識しました。

監督、声優さん、多くのスタッフのみなさま、最高のエンタメをお届けいただき、
楽しかった、おもしろかった、切なかった、総じて、感動した!!
ありがとうございました!!

私の中で作品は完成いたしました!!

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