エンジン01というイベントが、千葉県市原市にて、1月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間、開催されました!
名だたる文化人たちの講義を一講座800円で受講できるとてもありがたいイベントです。
受講した講座について学びメモを残しておきたいと思います。
どんな講座をとったかは、こちらに記載しています。
本記事では、2限目にとった「AIと一緒に俳句を楽しもう! !」を受講した感想について書きます。
エンジン01は、1限から4限まであり、同じ時間に、大体20個の講義がされています。
チケットを買う時、結構困りますよね。取りたい授業が同じ時限にあると選ばないといけなくなってしまう。なんとも贅沢なお話です。
私は、今回、2時限目のクラスは、AIと一緒に俳句を楽しもう!という俳句講座ををチョイス。
AIを使ってどうやって俳句を作るんだろう?自分でも自由律俳句を時々作るので、興味深々で受講。
講師は、平山雄一さん(司会・進行、音楽評論家、俳人)、大塚凱さん(ゲスト、俳人、大学でAI俳句のシステムを作成)、佃一可さん(茶道家)、福井康之さん(整形外科医)
講義は、AI一茶くんが詠んだ句について、先生方がコメントしたり、会場の人数が少なめだったため、受講者が感想を話したり、質問したりするアットホームな時間となりました。
AI一茶くんとは、AIが、指示に従って、俳句を作成するシステムです。大塚凱さんが大学で研究しているそうです。伝統的な俳句のデータをAIにインプットし、人間が指示に従う俳句を検索したり、人間がの指示により、AIが言葉の並びを提案したりしてくれます。俳句全体でなく、5、7、5を3つのパートに分けて、それぞれの検索した中から人間が組み合わせて俳句を完成させたりすることもできます。
例文では、講師の先生方の職業にちなんで、AIによる俳句があり、いかにも俳句の表現らしい「〜けり」とか「食む(はむ)」とかそういうのがわざとらしいきらいがある、というご意見もありました。
反対に、結構うまく俳句になっている、というものも。
腰痛について作成された俳句については、夏の方が腰痛の人には楽だということから俳句が作成されたのではないか、と専門家からの指摘があり、事象の背後にあることを読み取る力があれば、違った角度で俳句が楽しめるな、と思いました。
俳句作成については、入れるデータを典型的な俳句のルールに則ったものに加え、小説や新聞の情報など、他のデータを取り込むかでアウトプットが違ってくるそうで、興味深いです。インプットをどうするかで、アウトプットが変わってくるのは、AIも人間も同じです。
AI一茶くんは、チャット GPTの俳句バージョンである、というイメージです。
大枠で考えると、このように、AIは各分野にそれぞれ特化されて研究されている状況のようです。
AIで作成した俳句をちょっと変えて、自分の作品として発表することも出てくるだろうし、出てきてもAIで作成したかどうか確認することは難しいと思われる。
なお、どんな俳句がいいと思うかの評価のデータについては、AIにインプットできていない状況なので、もし、この評価のデータをAIに組み入れたときは、AIも人間が感動するというタイプの俳句が作れるようになるかもしれない。
そうだとしたら、人はどうやって、どのようなモチベーションを持って俳句を作成すればいいのかな?と思いました。
そして、もし作成するのが好きなだけであれば、多分AIによる助けは要らないような気もします。
作成過程が楽しいのだから、AIと相談する必要は少ないですから。
反対に、商業的に(?)俳句を作るなら、AIの力を借りることもありうる。(一瞬でたくさんの俳句ができるので)としても、AIに人間がするような「揺さぶり」をかけることは難しいのではないか、と思われます。逆に、人間が俳句を読むなら、この「揺さぶり」をかけるように作成しないとAI一茶くんに負けてしまうということでしょうか・・・笑
私は作成するのが好きで自由律俳句を作ったりします。
AIを俳句制作の過程で使うのも、イマジネーションが広がると思うので、使ってみようかな、と思います。
AIと俳句ってなかなか真逆の位置にあるような気がしていたので、こんなふうに一緒にできるかもしれないという試みを学ぶことができてとても面白かったです。
ありがとうございました!!
さてさて、AI一茶くん、以下のリンクから試せます!
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